司書の魅力
司書の仕事内容を資格を取得し、ただ図書館で本の整理管理を行うだけだと認識している方は多い様ですが、それは大変な誤解をしています。司書の仕事を端的に表すとするならば、人と接するコミュニケ―ション能力がとても重要になってくる大変な仕事と言えます。本を求めて図書館にやってくる様々な人との触れあいから、より良い図書館環境を構築していく事が一番の業務内容になります。小さい頃から本に親しみを抱き、様々な本の良さを感じとっている方が資格に合格するケースは確かに多いのですが、ただ本が好きで本に囲まれていたいと願っているだけでは司書の仕事は正直務まりません。
図書館での仕事としてカウンター業務がありますが、本の貸し出しや返却を管理担当するのは勿論の事、地域のみなさんに見てもらう図書館便りを作る場合もありますし、人を集めてお話会を開催するなど色々とやる事は沢山あります。自分で開催するお話会では、様々な方に本を紹介し勧めるだけでなく、お話会に参加して下さった方々にリラックスして楽しんで頂ける様に創意工夫が欠かせません。
ただ漠然と本の読み聞かせを行うのではなく、本のストーリーを事細かに暗記して、お話会の参加者しっかりと伝わる様に感情を込めて行っている司書もいて、緊張感や恥ずかしさを感じながらも、資格を持っている司書としてきちんと自分の責務を全うしようと頑張っている方がそれぞれの図書館を支えています。司書としての自覚をきちんと持ち、本に関する情報を少しでも多くの方々に上手く提供する事にやりがいを見出し、助けを求めてくる方には分かりやすく正確な情報を伝える事に誇りを持ち、たくさんの司書が日々努力を続け助けになっています。
お話会など人々が集まるイベントを開催して、本と人との繋がりが途絶える事なく広げて行く事が司書の一番の魅力と言ってもいいのではないでしょうか。また最近では、司書のお仕事は『本のソムリエ』と名付けられる様になり、資格を求め受験する方も年々増えて来ている様です。自分が紹介した本を借りた人が読んで、『面白かった、ありがとう』と感想を受ける事もあるので、仕事の成果が感謝の形ですぐに体験出来るのもありがたいものですね。
アドセンス広告