デイサービスでの仕事はその日の打ち合わせや送迎などを円滑に行い、利用者が安全に施設に来所されたところから本格的に始まります。この時から利用者の状態に常に気を配り、体調や要望などに柔軟に対応することが必要です。
 健康チェックや朝の会、体操指導といった施設ごとに定まった事項を終えたら、一般的に午前中は入浴のための準備と実際の入浴中の介助業務を行うこととなります。入浴中は、特に事故や体調の変化が起きやすいため慎重な仕事が求められるでしょう。その後、昼食や様々なレクリエーションを行います。介護職員は食事の配膳、必要な利用者さんには食事介助をします。レクリエーションは折り紙や工作、塗り絵といった基本的に身体への負担の少ない活動がメインとなりますが、職員には利用者さんの状態を把握する能力だけでなくコミュニケーション能力も要求されます。レクリエーションは単にリハビリテーションのみを目的としてなされるのではなく、一連の作業を通して得られる達成感や利用者同士の繋がりを創り出す意味もあります。
 そして、こういったプラスの効果は勤務する職員のコミュニケーションスキルによって大きく高められる場合もあります。仕事内容によって種々の資格が必要となるため、業務を行う上でそういった側面の重要性が強調されるケースもありますが、思いやりの強さや対話で人の心に安らぎを与えられるような領分。その人の「人となり」も十分に検討されるべき仕事内容だといえます。もし資格がなかったとしてもコミュニケーションスキルがあれば働きやすい職場であるといえます。なので自分のコミュニケーションスキルはどうかなどデイサービスの仕事に向いている人なのかを考えてみてください。